ドリキャスの下に置いてあるDVDデッキのようなものが「それ」です。上のドリキャスは大きさ比較としてとりあえず置いてるだけですw
これはなに?
名前は「fish life」。
画面の中を水槽に見立てて、画面にタッチしたり音声認識で魚が反応するという同名ソフト専用で業務用として販売されたドリキャス互換の本体です。
専用のタッチパネルモニタも存在しており、本体とモニタのセットで初めて「fish life」として楽しむことができます。
※ただしほかのモニタでも代用はできるかもしれません。
この「fish life」は2000年ごろからセガ関連施設等に設置され展開していたようです。
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>本体価格:49万8000円
>ソフト:各19800円
えぇ…(困惑
fish lifeのソフトは以下の5本がドリキャスコレクターであるDCカタログの中の人さんのツイートにより明らかになっています。
せっかくファミコンのネタさんで記事になっているのでFISH LIFE本体同梱ソフト「アマゾン」「レッドシー」
— DCカタログの中の人 (@DCCOMP) 2017年7月12日
この2種類のタイトルは本体に付属しているので、実はここ10年で4、5回目にしています。今回のヤフオクの本体にもレッドシーが付いていますね。うむむ…欲しかったなぁ pic.twitter.com/X9ps1G7WND
そしてコレが定価49万9,800円のFISH LIFE本体購入者のみが購入出来た
— DCカタログの中の人 (@DCCOMP) 2017年7月12日
定価19,800円のFISH LIFE専用ソフト「エピソード1~3」
家庭用ではなく商業施設をターゲットにしているので、高いのはしょうがないですが、メディアがGD-ROMだったため10年も探す事に… pic.twitter.com/MRH6mdxsoX
- RED SEA
- AMAZON
- エピソード1
- エピソード2
- エピソード3
これらはドリキャスやNAOMI*1と同様にGD-ROMで供給されていましたが、当時の記事等見直してもドリキャスとの互換性に関しては特に語られていません。しかし、後述しますが、この本体の中身は基本的にドリキャスと同じような構成で、fish life以外にもドリキャスのソフトを動かすことが可能です。
そして、fish lifeをベースにしたアミューズメント機器がマクドナルドへ供給されるという記事*2には以下のような記述があります。
対応ソフトとして『わくわくすいぞくかん』、『めざせおんがくか』、『デジタルおえかき』、『レッツむしとり』、『わくわくのりものじてん』、『すてきなおひめさま』の6タイトルが用意されている。
詳細は不明ですがこの6タイトルもGD-ROM供給という可能性が考えられますね。
ちなみに「レッツむしとり」については、「甲虫王者ムシキング」開発のヒントとなった存在だそうです*3。
外観
正面はシンプルに「SEGA」ロゴとその下にLEDランプです。LEDの色は青です。
左側面は放熱用のファンがあります。反対側は特に何もありません。
背面ですが、左側はトレイローディングタイプのディスクトレイ。右側に電源やAV端子、それから操作ボタンがついています。映像出力はコンポジット、S映像、VGAに対応。
なお、入手した本体は起動しましたが、そのままでは映像・音声の出力は一切できませんでした。別の方法で出力させて動作確認しましたが、その様子はまた別の記事で。
次回は分解した中身を紹介します。