はじまりはビープ音

ドリームキャストのことを中心にゲーム関係の気になったことを書いていくつもりです。

日本では発売中止となったドリキャス版「グリンチ」(The Grinch)が開発機から発掘

コナミが2001年に発売予定としていた「グリンチ」。今回は開発中のGD-ROMではなく、開発機のデータの中から見つかったそうです。

pomegd.hatenablog.com

グリンチ」とは

アメリカの絵本作家であるドクター・スース作の「いじわるグリンチのクリスマス」という絵本に登場するキャラクターで、アメリカではサンタクロースと並びクリスマスの定番のキャラクターなんだそう*1(マジで!?)。

私はゲームの存在がなければ全く知りませんでしたが、2000年にはジム・キャリー主演で実写映画化、2008年にはベネディクト・カンバーバッチが主演(声)でアニメ映画化しており、日本でも知っている人は少なくないかもしれません。

ゲーム「グリンチ」について

コナミから海外で発売された3Dアクション・アドベンチャー

US版は2000年11月22日(12月6日との情報もあり)、PAL版は同年12月15日に発売、日本版は同年11月22日を発売予定としてドリマガ(2000年10月6日号)に掲載。恐らく実写映画公開が同年11月17日(US)/同年12月16日(JP)ということもあって、映画展開と合わせての発売だったと思われます。ちなみにドリームキャストの他にもプレイステーションゲームボーイカラーWindowsでのゲーム展開もありました。

当初発売予定として掲載された際は完成度は80%と記載されていましたが、2000年12月に延期となり、さらに発売日未定と変更され、結果的に2001年7月27日号のドリマガの掲載を最後に発売予定からタイトルが消えることになりました。

延期により映画合わせのプロモーションのタイミングを完全に逃しているだけでなく、2001年1月のセガによるドリキャス生産終了発表も影響して発売中止となったと思われます。

なお、コナミからは「グリンチ」の他に「ウッディウッドペッカー レーシング」、「ハムナプトラ ~失われた砂漠の都~」、「フライトシミュレーター(仮)」が発売日未定として掲載されていましたが、同時期に姿を消しています。

今回見つかった日本版「グリンチ

  • ebayでPCコレクターが出品していた開発機に残っていた
  • デベロッパーであるArtificial Mind & Movementから出てきた物と思われる
  • 日本版含むいくつかのプロトタイプ版のデータが残っていた(最新のビルドの日付は2001年2月7日)
  • デモシーンにおける日本語音声は入っていない
  • アクションシーンでは日本語音声(SE)あり
  • デモシーンなどが一部未収録

とのこと。

via:Sega Dreamcast Info (@CombyLaurent1) / Twitter