
ファイコレなどのコンシューマ移植系の話ではなく、CPS2基板のお話です。
※本記事では1~6ボタンなど数字でボタンを表現していますが、スト2系を例にすると、1から順に弱パンチ、中パンチ、強パンチ、弱キック、中キック、強キックと割り当てられるものとなります。
JAMMAコネクタとCPS2の拡張端子

上の写真はCPS2のマザーボードの写真です。
CPS2の基板は主にJAMMAコネクタと拡張端子で電源や各種ボタン等の配線を行います。ステレオ端子は今回関係ないので説明は割愛。
このJAMMAコネクタは標準で1~3ボタン使用できるように規格化・設計されており、基板次第では最大5ボタンまで接続できるようになっています。しかし、CAPCOMの格闘ゲームでは6ボタンの場合が多いため、1~6ボタンすべてをこのJAMMAコネクタだけでは賄うことはできません。
そのためCPS2では拡張端子と呼ばれるコネクタが用意(CPS1,CPS3も同様)されており、1~3をJAMMAコネクタに接続、4~6を拡張端子に接続することですべてのボタンの入力を可能にしています。
CPS2における正しい配線・間違った配線

まず、CPS2の4ボタン以降を使用するタイトルでは1~3ボタンをJAMMAコネクタに、4ボタン以降を拡張端子に接続することが求められています。ところがMVS基板等のJAMMAコネクタで4ボタン(または5ボタン)まで接続する基板と併用して遊んでいる環境の場合、JAMMAコネクタ側に4,5ボタンを接続したまま拡張端子にも4~6ボタンを接続している状態となることがあります。これはCPS2においては間違った配線となります。
また、筐体ではあまり話を聞きませんが、コントロールボックス系(SuperGun等)ではJAMMAコネクタ側と拡張端子側で共通して存在する4,5ボタンを同時に接続する構造になっていることがあります。これも同様に間違った配線です。


間違った配線でも問題なく動作するタイトルが多いため気付きにくいですが、上記のように4,5ボタンがJAMMAコネクタ側と拡張端子側の両方に同時に接続されている状態のとき、一部タイトルにおいて正しくボタン入力を受け付けてくれない場合があります。
なお、今のところ5ボタンが同時に接続されていても現状それによる不具合のようなものは確認されておらず、4ボタンの同時接続している場合に影響が出るようです。ただしST-V基板では5ボタンでも影響があるようなので注意が必要です*1。
CPS2の各タイトルの確認状況と発生内容
各タイトルにおける確認状況と発生する現象は以下の通りです。
- スーパーストリートファイターII
- 未確認
- スーパーストリートファイターII X
- 問題なし
- ハイパーストリートファイター2
- 未確認
- ストリートファイターZERO
- 未確認
- ストリートファイターZERO2
- 問題なし
- ストリートファイターZERO2 ALPHA
- 未確認
- ストリートファイターZERO3
- 問題なし
- X-Men: Children of the Atom
- 豪鬼出現コマンドが失敗する
- Marvel Super Heroes
- X-Men vs. Street Fighter
- Marvel Super Heroes vs. Street Fighter
- 問題なし
- Marvel vs. Capcom - Clash of Super Heroes
- 未確認
- ヴァンパイア
- 弱キックを受け付けない
- そもそも弱キックを押している間は他の入力も受け付けない
- 弱キックを受け付けない
- ヴァンパイアハンター
- 問題なし
- ヴァンパイアセイヴァー
- ヴァンパイア・ハンター2/セイヴァー2
- 問題なし
- サイバーボッツ
- 問題なし
※間違ってるものとか追加情報あればお知らせください。
対策
これらの現象は上記で説明した通り、JAMMAコネクタ側と拡張端子側の両方に4ボタンが接続された状態で発生します。そのため解決策としては【物理的に同時に接続しない状態にする(=マニュアル通りの内容で接続する)】ことで解消します。
コントロールボックス系ではそれ自体を改造して解消するのは難易度高いので、自分はこのような中間コネクタを製作してみました。
jammaの4ボタンとcps2などのキック線の同時接続による不具合を解消(スイッチで切断/接続切り替え)させるやつ作った
— ぽめ (@pomegd) February 9, 2025
ST-Vでは5ボタンで同様の不具合が起こるらしいので5ボタンも切り替えにも対応
中間コネクタとして短くしたかったので最短攻めてみた pic.twitter.com/EEiHUpW1fL



