はじまりはビープ音

ドリームキャストのことを中心にゲーム関係の気になったことを書いていくつもりです。

JAMMA基板汎用コネクタ O-JAMMA Shimasuの説明書

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JAMMA規格のアーケード基板において、JAMMAハーネスのコントローラ、映像・音声出力等の各役割をコネクタ化したものです。「CPS2 JAMMA Standard Connector」をCPS2以外でも汎用的に利用できる形にしたものです。「CPS2 JAMMA Standard Connector」用に用意したコネクタ類は一部を除きそのまま利用できます。

ここがポイント

  • 電源、コントローラー、映像・音声をそれぞれ接続しやすいようにコネクタ化
  • その界隈では比較的用いられているNEOGEOコントローラーのコネクタをベースにしたD-sub15ピン(2列)で接続可能(5、6ボタン拡張)
  • JAMMAサウンド出力(SP+、SP-)とステレオ出力(Speaker、Line)に対応

注意

  • 「-5V」を使用するゲームには対応していません。
  • すべてのJAMMA基板の動作を保証するものではありません。
  • JAMMAコネクタ(10 or R)から左右どちらかのサウンド、別の箇所(拡張端子等)からもう一方のサウンドを出力しステレオ化するタイプには対応していません。
  • ステレオの入力(XH3ピン、4ピン)は同時に接続しないでください。
  • 本製品にはヒューズを取り付けていません。電源の取り扱いには充分にご注意ください。
  • 次項の本製品で使用するJAMMAコネクタの割当を必ずご確認ください。
  • 本製品を使用したことにより起きたいかなる事象も一切の責任を負いません。

各部説明と本製品で使用するJAMMAコネクタの割当

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本製品はJAMMA規格をベースに作成しています。上記の割当に該当する基板か使用前に必ずご確認ください。MVSの複数スロット(MV-2F MV-4F MV-6F)のようにJAMMA規格のように見えても一部異なる部分のある基板もあるのでご注意ください。

準備

各コネクタの裏側にピンアサインを記載していますので、そちらも併せてご確認ください。電源はペリフェラルコネクタのメスで接続します。それ以外の接続箇所はJST XHを使用します。

基本的には「CPS2 JAMMA Standard Connector」と同じピンアサインです。

1:電源入力

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ペリフェラルコネクタを使用して接続します。

1 12V
2 GND
3 GND
4 5V

2:映像&音声出力

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映像と音声の出力箇所です。JST XH8ピンコネクタを使用します。

Video 1 Red
2 Green
3 Blue
4 Video Gnd
5 Sync
Sound 6 Right
7 Gnd
8 Left

3&4:1Pコントローラー、2Pコントローラー

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d-sub15(2列)を使用して接続します。

1 Gnd
2 6ボタン
3 Coin
4 4ボタン
5 2ボタン
6 Right
7 Down
8 5V
9 NC(接続なし)
10 5ボタン
11 Start
12 3ボタン
13 1ボタン
14 Left
15 Up

5:Speaker in

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ゲーム基板から出力されるスピーカー接続の入力箇所です。JST XH4ピンコネクタを使用します。

1 L+
2 L-
3 R+
4 R-

6:Sound in

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ゲーム基板から出力されるSound(RCA等のライン出力)接続の入力箇所です。JST XH3ピンコネクタを使用します。

1 L
2 GND
3 R

7:Kick in

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キックハーネス、キック線などと呼ばれる4ボタン以上使用する場合に必要となる接続箇所です。JST XH6ピンコネクタを使用します。

1 1P 4ボタン
2 1P 5ボタン
3 1P 6ボタン
4 2P 4ボタン
5 2P 5ボタン
6 2P 6ボタン

スイッチの用途

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8.テストSW テストモードに移行します。
9.サービスSW サービスボタンです。クレジットが1増えます。
10.サウンド切替 サウンドの入力をJAMMA側にするか、外部入力にするかを切り替えます。MonoがJAMMA、Stereoが外部入力です。
11.4ボタン切替 4ボタンをJAMMA側から取る場合はOFF、Kick in(キック線)から取る場合はONにしてください。

その他

下記箇所から、それぞれ配線引き出すことができます。アサインは以下の通りです。

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12V

1 GND
2 12V

5V

1 GND
2 5V

サービス、テスト、コイン

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1 SERVICE
2 TEST
3 COIN
4 GND

接続

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準備が整ったら写真のように取り付け、各種コネクタを接続していきます。あとは電源入れて動作の確認をしてください。

入手方法