はじまりはビープ音

ドリームキャストのことを中心にゲーム関係の気になったことを書いていくつもりです。

全年齢対象のドリキャスソフトに入ってはいけない画像データが収録されている件

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あるPC版の18禁恋愛アドベンチャーゲームドリキャス移植版に入っていてはいけない画像データが収録されているのをご存知ですか。

ドリームキャストには18禁ソフトは存在しません

ドリームキャストの前身・セガサターンで18禁(X指定)ソフトが存在していたことから一部の人は「ドリキャスに18禁ソフトがある」と勘違いしている人がいるようですが、ドリキャスには18禁ソフトは存在しません。あるのは全年齢対象のほかに12才以上対象、15才以上対象、18才以上対象(当時のCEROレーティング)のソフトであり、年齢による販売を制限するものではありませんでした。

KANONAIRこみっくパーティー水夏白詰草話、魔女のお茶会などなど…ドリキャスには数々のPC18禁ゲームが移植されてきました。もちろんレーティングに引っかかるよう露骨な性描写は移植するにあたって削除・修正されているため前述の通り「18禁」として販売されたソフトはありません。

ちなみに現状CEROのレーティング基準によると禁止表現として以下のものが挙げられています。

<性表現>
1.性器及び局部(恥毛を含む)表現
2.性行為または性行為に関連する抱擁・愛撫等の表現
3.性的欲求を促進、または性的刺激を与えることを目的としている放尿、排泄等の表現

CEROについて|特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(公式ホームページ)-倫理規定 禁止表現より

ドリキャス版“ぼくなつ”にそれは残っていた

夏休み、小さな田舎にやってきた少年を主人公にさまざまなイベントをこなしていく“ぼくなつ”。

ダムに沈む村。最後の夏休み。
現実だったのかすら解らない、微かな記憶。
埋めたはずの宝物。
叶えられても、続かないかもしれない。
それでも今、抑えられないこの気持ち。
心の中にあった淡い思い出、素朴な故郷の喪失。
失っても、歩きつづけなければならないこと………
それは、少年少女の純朴性からの脱却でもある。
そしてそれは心の中に残る永遠の宝物………
『僕たちは、本当の恋を、まだ、誰も知らない』

製品情報 僕と僕らの夏

そう「僕と、僕らの夏」。略して“ぼくなつ(僕夏)”。

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元はlightから発売されたPCの18禁恋愛アドベンチャーゲームドリキャス版は「Memories Off」シリーズを輩出したKIDから2002年9月26日発売(全年齢向けソフト)。しかし、ゲームデータを覗いてみるとPC版の名残と思われるデータがありました。それも残ってはいけないものが。

通常はアクセスできない場所にそれはあった

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ドリキャスはご存知の通りGD-ROMというCDやDVDとは異なる規格のメディアを採用しており、市販のCD/DVDドライブで読み込むことはできません。GD-ROMは内周と外周に分かれており、内周はCDと同じ規格(壁紙などのおまけデータや警告音声が収録されておりPCなどで読込可能)、外周は独自規格(ゲームデータが収録されておりドリキャス以外では読込不可能)という形で構成されています。今回の残されていたデータというのはこの外周、つまり独自規格のため一般ユーザーが通常アクセスすることのできない部分に収録されていました。

しかし、ドリキャスはあらゆる人達の手により解析が進められ、現在ではGD-ROMのデータをSDカードに吸い出す方法が確立されており、その通常アクセスすることができない部分も見ることが可能となっています。

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さてさて、無事吸い出したデータを覗いてみてわかるように、パソコンでそのまま開ける画像ファイルとしては収録されていません。イベント画像などは複数の画像を一つのファイルにまとめられていたり、独自形式の画像に変換されています。これはドリキャスに限らずPSやPCなどでもよくあることですね。ドリキャスではPVRという形式が標準的なテクスチャ画像形式として採用されています。今回そのPVR形式として残されていたのが“例のデータ”です。

それがこれ。

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※当方にてサイズ縮小&モザイク加工してます。肌色の多さで察してください。

画像の状態から見るにアルバムモード用のサムネイルデータと思われます。サムネイルのため1枚1枚が小さいとはいえ、絵の情報としてハッキリと「あ、だめなやつ」とわかるものです。

他のソフトにも収録されている可能性は

本来、ソフトが販売される手前には、それなりの審査やらデータチェックが行われるはずです。そのタイミングで不要・不正なデータは製品版では削除されるのが普通です。そのため他のソフトでも同様のものが残っている可能性は限りなく低いでしょう。

今回の「僕と、僕らの夏」に収録されていたのはデータの一番上の階層。すぐに見つけられる場所に、ドリキャスで使われている標準画像形式として収録されています。軽くチェックしただけでも割とすぐ見つけられるレベルのものが、しかもよりによってPC版の18禁な画像がなぜ残っていたのか…。教えて、当時のKIDの中の人。

「入ってはいけないデータが入っていた」といえば「マリー&エリーのアトリエザールブルグ錬金術士1・2~」にはディスクの内周(CD/DVDドライブで読込可能)にウィルスが混入するという事件もありましたね。

さすがにウィルスは嬉しくないですが、未使用データや没データは他のゲームでも度々発見されているので探してみると思わぬ発見が待っているかもしれません。

 

ぼくのなつやすみ

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僕と、僕らの夏 サウンドトラック

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