はじまりはビープ音

ドリームキャストのことを中心にゲーム関係の気になったことを書いていくつもりです。

ドリキャスやサターンでPS3/PS4、Switchのコントローラーが使える「DC/SS用 スーパーコンバーター」を試してみた

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セガサターンドリームキャストPS3/PS4、Switch用のUSB系コントローラーが使えるようになる「DC/SS用 スーパーコンバーター」。キーボードの対応についても気になったので使ってみました。

はじめに

今回レビュー用としてBrook社から製品を提供いただきました。とはいえ評価については忖度するつもりは一切ありません。

Brook社とはUniversal Fighting Boardなどの人気のコントローラー変換基板を販売しているメーカーです。

DC/SS用 スーパーコンバーターとは

台湾のBrook社が発売している「Wingman SD」を日本の取扱代理店コロンバスサークルが国内向けに販売しているものになります。そのため名称は違いますがどちらも基本的には同じ製品です。なお、パッケージが日本語になっているだけでなく、同梱のマニュアルも日本語なので使い方はだいたいそれで間に合うと思います。

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先述の通りセガサターンドリームキャストでUSB系コントローラーを使用できるだけでなく、コントローラーのボタン配置変更や連射設定も可能になります。もちろんゲーム機本体やコントローラー自体の改造や乗っ取り等は必要ありません。

なお、サターン持ってないのでドリキャスでのみ試しています。

主な機能

  • PS3/PS4/Switchプロコンなどのコントローラーを変換してサターンやドリキャスで使用可能に
  • 一部コントローラーは無線接続が可能
  • ボタン配置変更(同時押し設定も可能)
  • 連射設定
  • ドリキャス用に200ブロック分のセーブデータ保存領域を内蔵
  • 振動(ぷるぷるぱっく対応ゲーム)
  • ファームウェアのアップデートによる対応機種等の追加対応

ちなみに、ドリキャスに接続するとノーマルコントローラーにビジュアルメモリ+ぷるぷるぱっくを取り付けたコントローラーとして認識されます。

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基本的な使い方

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有線接続

本製品を本体コントローラーポートに接続。LEDの点灯を確認したら各コントローラーをUSBケーブルで接続します。使用するコントローラーによっては電力消費の都合上、別途microUSBで電源供給する必要があるとのこと。

無線接続
種類 方法
PS3 / PS4 / Switchプロコン 有線接続後、USBケーブルを外しPSボタン、またはHOMEボタンを押す。
Xbox 360 ワイヤレスコントローラー(※) レシーバーを本製品と接続
Xbox Oneワイヤレスコントローラー(※)
Xbox Elite ワイヤレスコントローラー シリーズ2(※)
本製品のボタンを1秒押してペアリングモードにする。コントローラー側のペアリングボタンを押してペアリングを開始。

※日本語マニュアルには記載がありませんが、本家Brookの「Wingman SD」のページには記載があります。当方では動作未確認。

PS4コントローラーとSwitchプロコンで使ってみた

対応コントローラーとして謳っているものなので軽く触る程度で。

PS4

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有線接続時は特に不自由することなく違和感なく使用できました。無線での接続でも肌感的には遅延を感じることはほとんどありませんでした。L2、R2の感触がドリキャスコントローラーのLRと似て弾力性があるのも良い感じ。ゲームによってはこの弾力性が仇となる場合もありますが、L1、R1もLRとして機能するので、そちらを使うと良いでしょう。振動にも対応。

Switchプロコン

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有線接続時はPS4コントローラー同様違和感なく使用できます。無線接続に関しては明らかな遅延を感じます。入力のシビアな格闘ゲームやアクション系では無線接続は厳しいです。また、有線/無線問わず振動対応ゲームで遊んでみても振動せず…。電源供給するも状況は変わらず。んー…。

その他のUSBコントローラー試してみた

対応を公にしているコントローラー以外で試してみました。そんなにUSB系コントローラー持ってませんでした。

Brook UFB

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※天板パネルイラストはmagoyamaさん (@mago_oowarawa)作。きゃわわ🥰

同じBrook製なので当然といえば当然かもしれませんが対応しています。ただし、アケコンのボタン配置の都合上モードの切替が必要になります(後述)。

試したけど使用できなかったコントローラー
その他

TwitterではPS5のコントローラーを試している人がいますが、どうやら特にアップデートせずにPS4コントローラー同様に使用できるようです。

ボタン配置変更と連射設定

初期配置
PS3/4 XBOX Switch SS DC
十字キー 十字キー 十字キー
左スティック アナログスティック アナログスティック
右スティック - -
× A B A A
B A B B
R1 RB R C R
X Y X X
Y X Y Y
L1 LB L Z L
L2 LT ZL L L
R2 RT ZR R R
L3 LSB L3 - -
R3 RSB R3 - -
Start/Options Start/Menu Start Start
Select/Share Back/View - -
PSボタン Guideボタン Home Start Start
配置変更手順

PS4で説明します。

  1. PSボタンを押しながらOptionsボタンを押す
  2. 割当先のボタンを押す
  3. Shareボタンを押しながらドリキャスの元の位置のボタンを押す
  4. PSボタンを押す(※)

※マニュアル見ると4でOptionsボタンを押すことになってますが、PSボタンでした。

例として「△ボタンにドリキャスのAボタンを配置する」場合は以下の手順。

  1. PSボタンを押しながらOptionsボタンを押す
  2. △ボタンを押す
  3. Shareボタンを押しながら×ボタンを押す
  4. PSボタンを押す

3の部分でShareボタンを押しながら複数ボタンを押していくと、2で設定したボタンに同時押しの割当ができます。

「L2ボタンにX,Y,Lボタンを配置する」場合は以下の手順。

  1. PSボタンを押しながらOptionsボタンを押す
  2. L2ボタンを押す
  3. Shareボタンを押しながら□,△,L1ボタンを順に押す
  4. PSボタンを押す
配置変更解除手順
  1. PSボタンを押しながらOptionsボタンを押す
  2. Shareボタンを押しながらOptionsボタンを押す
  3. PSボタンを押す
連射設定手順
  1. PSボタンを押しながらShareボタンを押す
  2. Shareボタンを押しながら連射設定にしたいボタンを押す
  3. PSボタンを押す
連射設定解除手順
  1. PSボタンを押しながらShareボタンを押す
  2. Shareボタンを押しながらOptionsボタンを押す
  3. PSボタンを押す
モード変更

本製品にはドリキャス用、サターン用にそれぞれ2種類のモードがあります。

  • DC
  • SS
    • 3Dコントロールモード:アナログ操作が可能になるモード
    • スタンダードモード:通常のコントローラー用

ジョイスティックモードについてですが、現行機種(例PS4)向けのアケコンの場合、ボタン配置は上段から「□△R1L1」、下段は「×○R2L2」となっています。一方でドリキャスとして本来押されるべきボタンとしては、上段は「XYZ(L)」「ABC(R)」となっており、LRの配置に齟齬が生じてしまいます。

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通常ならボタン配置変更の手順を踏むことで解決することもできますが、その手間を省いて一発で解決してくれるのがジョイスティックモードです。モードの切替方法は以下の通りです。

  DC SS
Shareと×同時押し
(初期設定)
ゲームパッドモード 3Dコントロールモード
Shareと△同時押し ジョイスティックモード スタンダードモード

追加機能

本製品はβ版ファームウェアを適用することで機能が追加できます。ただし、執筆時点では検証中のファームウェアということで一切の保証はない状態です。今後の正式なファームウェア公開を待ちましょう。

キーボード対応

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本来タイピングゲームのプレイ(必須)、PSOドリームパスポート等の文字入力(任意)にはドリキャス専用のキーボードが必要でしたが、本製品を介することでUSBキーボードを使用することができます。とはいえ、まだβ版ということもあって対応していないキーボードもあるようです。

手持ちのキーボードで試してみたところ「Apple Pro Keyboard M7803」は対応していました。

ワイヤレスタイプの「DELL WK636P」も動作を確認。PCで使う場合と同様にレシーバをUSBポートに差し込みEnterを押せば認識されました。配線の取り回しが楽になるのは良いですね。

テンキーレスのキーボード(今回はミニキーボード [MI-UKB-B2]を使用)は、NumLockが上手く制御できず一部がテンキー入力になり、常時Fnキーを押し続けなければいけない状態でした。

Logicool G913-TKLGでは認識すらされませんでした。んー使いたかった…。

今後に期待。

ビジュアルメモリデータのバックアップ

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PCとUSB接続することで内蔵されているビジュアルメモリデータをバックアップできます。これで容量を気にせずガンガンセーブできます。また、併せて未使用領域の40ブロック分を開放できるようにもなります。これは本製品の機能というよりビジュアルメモリ自体にも存在した未使用のメモリ領域を使えるようにしたものです。ただ、ゲームによっては正しく認識できないこともあるので使用には注意が必要です。

これまでもバックアップツールはありましたが、一般的ではない方法なうえそのツール自体が不安定だったり、いまいち決定的なものがありませんでした。本製品であればUSBケーブルを接続して簡単に読み書きできるので一気に敷居が下がりますね。

NAOMIでの動作について

※本製品は正式対応としてNAOMIは含まれていません。ご利用は自己責任で。

ドリキャスと互換性のあるアーケード基板NAOMIでは、一部の対応ソフトにおいてはドリキャスのコントローラーでプレイすることができます。

というわけでドリキャスで使えるのであればNAOMIでも使えるのでは?と気になって試してみました。ただ、そのままでは接続できないので別途コネクタを用意する必要があります。自作でも可。

ノーマルコントローラー対応ソフト

対応ソフトはいくつかありますが、ビジュアルメモリ連携のある「MARVEL vs. CAPCOM2」と「燃えろ!ジャスティス学園」をチョイス。

どちらのタイトルも有線/無線ともに使用できました。通常のドリキャスコントローラー同様に認識されているようです。ビジュアルメモリの連携も特に問題なさそうです。ちなみに「燃えジャス」はデフォルトで振動ONになっているようで振動します(止められません)。

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キーボード専用ソフト

タイピングゲームの「ルパン三世 THE TYPING」で試してみました。元々アーケード版でもドリキャスのキーボードがそのまま使われていたタイトルです。こちらもUSBキーボード「Apple Pro Keyboard M7803」は認識しました。ワイヤレスタイプのキーボード「Dell WK636P」でも動作を確認。

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※先に記載したようにUSBキーボードを使用するにはβ版ファームウェアを適用する必要があります。また、ドリキャス使用時同様に、正常に動作するものや不具合があるもの、認識しないものもあります。

総評

良い点
  • 現行機種の使い慣れたコントローラーを使用できる
  • 有線接続時の遅延の少なさ
  • アップデート対応
  • コントローラー単体でボタン配置や連射設定が可能
  • 電源切ってもボタン配置、連射、ペアリング設定は次回使用時も残る
  • ジョイスティックモードの切り替え
  • NAOMIでも使えた
惜しい点
  • ドリキャス、サターンどちらか一方でしか使わない場合の2股ケーブルの存在感
  • 2股にするならそれぞれのケーブルの長さをもう少し伸ばしてほしかった
  • 日本語マニュアルがWeb公開されていない→英語版マニュアル
  • Switchプロコン無線使用時の遅延
  • 振動の制御が上手くできていない?→本来のぷるぷるぱっくでは極小な振動なのに対しPS4コントローラーだと大きく震える。振動ONにして「クレイジータクシー」プレイすると常時大きく振動しっぱなし。

※β機能は評価から省いてます。

実のところドリキャスコントローラーを乗っ取りで変換してUSB接続できるようにしていたこともあって、発売当初は特に必要性を感じていませんでした。ところがキーボード対応の動画を見て興味を持って、実際に使ってみたら遅延も少ないようで思いの外良かった、という感じです。製造元がBrookというのも安心安定です。

惜しい点として挙げた機能的な部分に関しては今後のアップデートでの改善に期待したいところです。

そんなわけで、末永くドリキャスで遊ぶ人やアケコンドリキャスのためだけに増やしたくない、という人は1つくらいは持っておくと良いと思う製品でした。

β版の機能の正式対応にも期待したいですね。

本家のコントローラーとの遅延比較なんかもそのうち検証してみたいところです。