はじまりはビープ音

ドリームキャストのことを中心にゲーム関係の気になったことを書いていくつもりです。

550円で低遅延、コスパ最強のアケコン基板Raspberry Pi Pico+GP2040

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ゲームコントローラーに革命かもしれません。もしかしたら言い過ぎたかもしれません。でも驚きました。

コスパ最強の基板とは

きっとこの記事読んでる人にはアケコン基板とは?みたいな細かい事説明する必要はないと思うので本題へ。

ずばりその基板とは「Raspberry Pi Pico(以下Pico)」です。これはファームウェアを書き込むことであらゆる役割、機能等を備えたデバイスへと変えることができるマイコンボードです。

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ラズベリーパイ財団が2021年1月に500円で販売開始したもので、国内での実売価格は550円~600円程度となっています。amazonではちょっと高いですが、それでも送料無料で1000円弱です(記事執筆時)。

ちなみにPicoはマイコンボードのため、購入時の状態ではゲームコントローラー用の基板としては機能しません。GP2040というファームウェアをインストールする必要があります。

何が凄いのか

低遅延

ボタンを押してから反映されるまでの時間がとても短いです。シビアな入力を求められるゲームプレイヤーにとって非常に重要なことで、低遅延であるほど優れています。

特に界隈で最速と言われているBrook Universal Fighting Board(UFB)*1にも負けず劣らずのパフォーマンスを叩き出しています。なんなら平均値ではUFBよりも低遅延という結果になっているようです*2

PicoとUFBを使って同時にボタン入力した際にどちらが有利なのか比較してみました。

実際プレイしてその差を体感できるほどかというと、UFBも優れているのでそこまで大きな差はないような気もしますが、プロの世界ではもしかしたらこの小さな差が勝敗を分ける場面があるかもしれません。

※環境によって結果は変わります。あくまで一例としてお考えください。

低価格

前述の通り550円で基板が入手可能。+αで諸経費が掛かることを考えても、この価格でUFB同等の性能となればお買い得。

ファームウェアが無料&オープンソース

使用するファームウェアはGP2040と呼ばれるもので、無料で公開されています。これをPicoにインストールすることでコントローラー基板として機能させることができます。また、ファームウェアのインストールには特殊なツールを使う必要はなくダウンロードしたファイル(ファームウェア)をドラッグ&ドロップするだけで簡単にインストールできます。

また、オープンソースとして公開されているので、プログラムを書き換えたり独自の機能を持たせたり、ということもやろうと思えば可能です。

その他

基本的なボタン操作(L3,R3,TP含む)を網羅し、SOCDの切り替えやアナログスティック入力に切り替えも可能。これについては凄いというよりはそうあるべきという部分はしっかり備わっている形ですね。

導入にあたっての注意

低遅延で低価格、インストールも簡単ですが、いくつか気を付ける点があります。

対応機種

正式に対応を謳っているのはPC, MiSTer, Android, Raspberry Pi, Nintendo Switch, PS3, PS4 (レガシー)です。PS4で使う場合はレガシーコントローラーという扱いになるので、ゲームによっては対応していなかったり、若干遅延が発生したりとデメリットが生じます。

半田付けが必要

購入時の状態はあくまで裸のPicoなので、各ボタンやレバーとの配線は半田付けが必要になります。ただし、後述する拡張基板「Pico Fighting Board」を利用することでその問題も解決はします。

拡張基板「Pico Fighting Board」

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前述の通り、導入にあたってはボタンとPicoの接続には個々に半田付けが必要になりますが、拡張基板の「Pico Fighting Board」を使用することでBrookのFighting Boardシリーズと同じように簡単に接続することができます。

上記はPicoが取り付けられた状態の完成品です。$25。オプションでコネクタ類やPicoなしの購入も可能なようです。こちらは$12.5~。

この拡張基板自体もオープンデータとして公開されているのでカスタマイズして基板制作することも可能です。

ちなみにPico Fighting Board(のファームウェア)を使うと↓のようなボタンのステータスをOLEDに表示させることも容易にできるようになります。

必要かどうかはともかく、イケてる感出ます。

また、ボタンのLED制御もPico Fighting Boardがあれば「Kaimana Mini LED Driver」を別途用意する必要もなくなります。ただし、ボタンごとに自由に色を選ぶことはできず、あらかじめ用意された色やパターンの中から選択する形となります*3

自由に色を設定したい場合はビルド環境を整える必要があるので、敷居が高くなります。

まとめ

そんなわけで、対応ハードに気を付ける必要はありますが、主戦場がパソコンの人は導入を検討してみても良いのかなと思います。