はじまりはビープ音

ドリームキャストのことを中心にゲーム関係の気になったことを書いていくつもりです。

続・薄型hitboxタイプのオリジナルコントローラーを作ってみたよ

f:id:pomegd:20210419223806j:plain

自作したレバーレスコントローラー「Mille-feuille(仮)」に関しての続きのお話です。

改善ポイント

ありがたいことに「欲しい」「かっこいい」「きれい」などなど色々な反応を頂いておりまして。ただ、初めて作ったレバーレスコントローラーということで、やはり改善しなければいけないな、と思う部分が何箇所かあったので、その辺調整してみました。

1.Universal Fighting Board(UFB)の向き
f:id:pomegd:20210109225058j:plain
f:id:pomegd:20210419220915j:plain

左が変更前、右が変更後。基板作成時の配線状況考えると変更前の向きの方が簡単だったので、特に何も考えず作っていたら結果的にBrookのロゴ周りが逆さになるというちょっと残念な形になっていたので修正しました。

ちなみにUFB自体に備わっているLEDが点灯してしまう都合上、UFBを基板の裏側に取り付ける形にしようかなと思いましたが、表面が真っ白になるよりUFBの黒がいい感じのアクセントになっている気もしたので、その部分については特に変更してません。

2.ネジ穴の位置
f:id:pomegd:20210419222138j:plain
f:id:pomegd:20210419222105j:plain

これも見た目の問題です。「Mille-feuille」は構造的に、写真のようにアクリルパネルの間にプリントしたイラスト等を仕込むことが可能です。これも特に何も考えずにネジ穴を配置してしまいましたが、いざイラストを仕込むと中途半端な位置にネジ穴が来てしまいました。というわけでイラストの邪魔にならなそうな位置、そして操作に干渉しない位置へ移動させました。

3.スイッチを交換可能に

f:id:pomegd:20210419222748j:plain

12個(4方向+8ボタン)のスイッチを半田で直接取り付けていましたが、メンテナンスやカスタマイズを考えてソケット化しました。Kailh Chocであれば他の種類のスイッチに交換可能(自己責任)です。なお、V1とV2では使えるキャップが異なるのでご注意ください。

※V1用のボタンキャップは試作中

4.さらに薄く、さらに軽く

f:id:pomegd:20210419222852j:plain

左が変更後、右が変更前です。底面に使用している2枚のアクリル、それぞれ3mmで作っていましたが、それぞれ1mmずつ薄くしました。アクリル+基板でおよそ11mm程度となります。

また重量については変更前は約449gで、変更後は約385gと60g程度軽量化。使用パーツは増えましたが、アクリルを薄くしたことで結果的に軽くなりました。

5.ボタンキャップの確保

f:id:pomegd:20210419223451j:plain

こちらは改善というか問題の解決という感じです。デフォルトで使用しているスイッチは「Kailh Choc V2」。これに嵌合する円形のボタンキャップはGamerFingerのボタンキャップになります。というより元々GamerFingerのボタンキャップを使い回せるスイッチを選んだ結果「Kailh Choc V2」を使っています。

しかし、GamerFingerのキャップ単体での入手が難しく、単体ではなくボタンとして購入するにも1個が割高のため、キャップ入手のためのコスト効率が非常に悪いものでした。また、メーカーの製造が不安定で本家サイトや国内正規代理店での入手自体が難しいものとなっています。そうなるとこの先入手が難しくなるボタンを頼りにするのはよろしくないと思い、別のキャップを探す必要があると判断。

元々Kailh Choc V2はキーボードのスイッチとして使われているので、適合する円形キーボードのキャップを探してみました。いくつか円形のキャップが見つかりましたが、それらはあくまでキーボード用なのでアケコンとしては良さげなサイズ感のものは見当たらず。結局自分で作ってしまおうという結論に。

これまでも3D系CADは弄っては挫折しての繰り返しで、データ化することすらままならない状況でしたが、今回はどうしてもボタンキャップが必要となり頑張ってみることに。幸い円形ベースということもあって構造的に複雑なものではなく頑張れました。

初めて作ったボタンキャップ。見た目は問題ありませんが、嵌合する十字部分が少々緩くキャップの縁の部分を弾くように押すと徐々に浮いて外れるものが出来上がりました。

2回目に作ったものでは個体差はありつつも、まだ緩いものがあり再調整。三度目の正直で、あえて少々キツめの穴で作ったものがいい感じで仕上がりました。素材がナイロンということもあり、多少キツめで作っても押し込むことができるのでこれで簡単に外れることはなさそうです。それでも個体差はどうしても生じてしまいますが…。

最後に

実はまだ理想的なことは思いついてはいるけれど、出来るかどうか、出来たとしてもいつになるか、という状況なので、一旦今回は上記改善ポイントをまとめてみました。

そしてこれら改善し「Mille-feuille(仮)」としていましたが(仮)を外すことにしました。BOOTHで取り扱っているのでご興味ある方どうぞ。

あと、LEDは次回基板製造時から外そうかなと考えてます。ちょっと面倒なのと取り付け後の故障リスクもあるので…。