はじまりはビープ音

ドリームキャストのことを中心にゲーム関係の気になったことを書いていくつもりです。

アーケード版「ポッ拳」専用コントローラーを分解、そして家庭用と比較してみる

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アーケード版「ポッ拳」のコントローラーを入手できたので分解してみました。

以前「ポッ拳」専用コントローラーの記事において、いつかアーケード版と比較してみたいなぁと書いていましたが、ひょんなことからアーケード版が手元に来たので簡単ながら比較します。

外観

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サイズはアーケード用の方が大きく、モーターが入っているため重量感があります。ボタンに関しては十字キー、ABXYLR、STARTしかありません。また、コントローラーから伸びるコードは家庭用は上部から出ているのに対して、アーケード用は下部から出ています。

 

分解

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メイン基板を中心に十字キー用、各ボタン用の基板に分かれています。また、LEDの基板が4枚、モーターが2個収納されています。

 

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こちらは家庭用のコントローラーを分解したところです。1枚の基板しか入っていません。実際には使用されていませんがモーターやLEDの基板を設置する場所は存在しています。

 

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これがメイン基板の表と裏。他の基板やパーツに対してはコネクタ化されており取り外しも簡単です。メンテナンスのし易さを考慮しているのかもしれません。反対側に抵抗やらダイオードやらがぎっしり。上部のスイッチはSTARTボタン用のタクトスイッチです。

 

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メイン基板とビジュアルメモリで大きさ比較。

 

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これが十字キーと各ボタンの基板。制御機能はメイン基板で完結しているため、これらの基板は非常に簡素な作りになってます。LRは撮るの忘れましたが家庭用とほぼ同じです 。

 

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こちらは家庭用の基板。

 

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家庭用にはないLEDとモーターです。これと同じものがもう1セットあります。

 

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LEDとモーターはこのように格納されています。

 

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ちなみにこのモーターは家庭用の方にも一応収まります。LEDは基板の長さの都合上入りません。

 

接続

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使用する端子は家庭用と同じUSBです。

 

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PCに接続すると「Controller(ARCADE CONTROLLER)」として認識されます。「POKKEN CONTROLLER」は家庭用の方です。表示名こそ違いますが同等のものとして使用可能です。ただし、モーターもLEDも特に反応がありません。

PS3で使用した場合、不明なUSB機器としてうまく認識されず使用できませんでした。家庭用の方は正常に認識されて使用できます。

そして肝心のNintendo Switch。Switchは基本的には許可されているコントローラー以外を使用することはできません。Switchのファームウェアver.3.0.0より「ポッ拳」の家庭用コントローラーは使用可能になりました。しかし、アーケード用に関しては別物として認識されたようで、USBで接続しても一切の操作を受け付けません。残念。

PC以外で使えないしLEDやモーターも機能しない(検証不足ですが)、正直なところ使い道が特にない、という感じでした(´・ω・`)