はじまりはビープ音

ドリームキャストのことを中心にゲーム関係の気になったことを書いていくつもりです。

生産終了後も根強い人気のマウス、MX Revolution(M-RBQ124)のチャタリング修理

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長年愛用してきたマウス、Logicool「MX Revolution(M-RBQ124)」の挙動が怪しくなってきました。1回クリックした際に勝手に複数回クリックしてしまうチャタリングに陥ってしまったみたいです。調べると比較的簡単に修理できるとのことで自分のも修理してみました(自己責任)。

この「MX Revolution」(以下MX-R)は操作性、フィット感、デザイン、いずれも一度慣れてしまうと他のマウスなんて使っていられなくなるほどの存在でした。利用者の評価も高く人気のマウスでしたが、一方で耐久性という部分では少々難ありだったようです。

使用から3年程度でチャタリング現象が起き始めた人もいる中、運が良かったのか我が家のMX-Rは約10年使い続けても問題なく使用できていました。しかし最近になり右クリックがおかしくなり、続いて左クリックも怪しくなってきて、ついに両方とも完全に故障状態となりました。

2006年に発売され2010年ごろには製造終了となったため、買い直すにしても入手が難しい状態です。新品は高騰し中古で買い直すにしてもそこそこの相場となっており、使い古されたマウスを中古で買うのを躊躇してしまうような状態のものも多いです。ということで、自力で修理しようと思います。

チャタリングとは

技術的なことはよくわかりませんが、一度スイッチをONにしただけなのに、短時間で連続してON/OFFが繰り返される現象のことのようです。今回のマウスのチャタリングについてはスイッチの交換で直せるようです。

www.marutsu.co.jp

用意するもの

  • 半田ごて、半田
  • 半田吸い取り線/吸い取り機
  • T-6ドライバー
  • プラスドライバー
  • 交換用スイッチ「D2F-01F」

分解/スイッチ交換

まずは分解です。電源をOFFにして、裏側にあるソールを剥がします。結構粘着力の強力な両面テープで貼られているので大変ですが、カッターで剥がせました。傷つけないように気をつけましょう。

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裏側のソールを3か所剥がし、トルクスドライバー(T-6)で4か所のネジを外します。

カバーと本体側はフレキシブルケーブルで繋がっており、勢いよく外すとケーブルが断線する恐れがあるので要注意。

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ネジを外したらゆっくりとカバーを外します。ぱっかーん♪

この時点でケーブルを外しても問題ないですが、本体側のコネクタ部分が外しにくいので後回しでもOK。

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電池固定の金具を外し、電池をどかすと現れるネジをプラスドライバーで外します。

電池の台を外すと、ようやく本体の基板の全貌が見えてきました。電池とホイール、それぞれに繋がっているコネクタを外しましょう。

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ホイールのパーツを外すときは、スプリングがどこかに飛んでしまわないように丁寧に外します。

本体の土台と基板は半田で固定されているため、その部分を2か所、半田吸い取り線等で外します。

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ここまでやって、ようやくスイッチ交換できます。

あとはあらかじめ付いているスイッチを半田吸い取り線等を用いて外し、用意した交換用スイッチ「D2F-01F」を取り付けるだけです。

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チャタリングを引き起こしているスイッチ。基板の裏側6か所の半田を吸い取ります。

スイッチを取り外したら新しいスイッチをはめ込んで半田付けします。

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スイッチの向きには気をつけましょう。

取り付け終わったら逆の手順で元に戻していきます。

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全部組み直す前に電池接続して電源入れてテストしてみると良いでしょう。

ということで、無事チャタリング解消しました。もちろん10年近く使っていたのでホコリや汚れも多かったので綺麗に洗浄。クリック感も取り戻し新品のような感覚で使えるようになりました(新品の感覚覚えてないですけどw)。